院長ブログ

2011.02.11更新

当院では,禁煙治療の補助薬として,専ら飲み薬(チャンピックス)を使用していますが,今回は禁煙補助薬について,ご説明しようと思います。

タバコの煙には,数千種類もの物質が含まれていますが,その中のニコチンに対して依存状態になってしまうことで,タバコがやめられなくなってしまいます。ニコチンは体に入り脳に達すると,脳のニコチン受容体にくっつき,ドーパミンという物質が放出されます。ドーパミンが放出されると,気分が爽快になったり頭が冴えたりしますが,ニコチンはすぐに受容体から離れてしまいますので,またタバコが吸いたくなります。朝一番のタバコがおいしく感ずる,就寝中のニコチン不足の時間が長いからです。

チャンピックスは,ニコチン受容体にくっつきやすい性質があり,また,なかなか離れませんので,次にタバコを吸ってもニコチンが受容体にくっつけず,タバコがおいしいと感じにくくなります。さらに,チャンピックスもドーパミンを放出させますので,禁煙によるイライラなどの離脱症状が軽くなります。

禁煙補助薬には,ニコチンパッチ,ニコチンガムもありますが,これはニコチンが含まれている点でチャンピックスとは異なっています。作用としては,ニコチンを補ってやることで離脱症状を軽くしていますが,タバコを吸ってしまうとやはりおいしいと感じてしまい,どうしても禁煙の成功率は低くなります。また,ニコチンは血管を収縮させる力が強いため,脳卒中や心臓病の方には使いずらい欠点もあります。

チャンピックスでの禁煙治療では,はじめの1週間はタバコは吸っても構いませんが,薬が効いてくるにつれ,自然にタバコが欲しくなくなったという方もいらっしゃいます。禁煙の成功率は,何も補助薬を使わなかった場合に比べ,ニコチンパッチで2倍,チャンピックスで3倍になると言われています。

では,ニコチンパッチやニコチンガムはどういう場合に使えばよいのでしょう。離脱症状が非常に強いという方の中には,チャンピックスの刺激では弱く,ニコチンの強力な作用でないとだめだという方もいらっしゃいます。また,医師の処方箋なしで購入でき,ガムは吸いたくなった時にすぐ使用できるという簡便さもあります。さらに,チャンピックスは,吐き気や便秘などの副作用で飲めないという方や,うつ傾向の方はニコチンパッチやニコチンガムの方が良いでしょう。

タバコを自分の意志の力だけでなかなか止められないのは,ニコチン依存症という病気だからです。禁煙補助薬をうまく使って,"お医者さんと禁煙を成功させましょう"。

投稿者: 平井クリニック

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